SORAH Design System
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DESIGN SYSTEM 2026.09
03 / Scene Patterns に戻る

図の型・18の実例

発見から型を選ぶための台帳。各型の入力、適用条件、限界、解剖図、良い例・避ける例、静止画と動画を収録します。

適用範囲
ここに掲載する画像・動画は型を理解するための既存の制作例です。最新の観測値や新しいScene配色の見本ではありません。新作の地理Sceneは現行レジストリを使い、G1カードの作画・動きには制作規範を適用します。

06 — Finding → Form

発見の種類から型を引く

主キーは「伝えたい関係/発見」。FT Visual Vocabulary の 9 分類に Wilke の「不確かさ」と、方向性 v2.1 の「翻訳(analog)」を足した 11 カテゴリ。日本語ラベルは総務省統計局の語彙に寄せた。見た目から選ばない。読者の問いから選ぶ(Tableau「Start with questions」)。型の選び方はデータの選び方でもある — 8 型のうち 6 型が同じデータだった v0.1 は、型ごとに「その型でしか見えない発見」を持つデータへ差し替えた。

発見読者の問い既定の型台帳の実例(データ → 見出し)代替禁則
横断 Cross-cutting今いくつか数字の札マウナロア CO₂ → 「この数字は、一度も下がっていない」小さな多数数字を 4 つ並べて色分け
偏差 Deviation基準からどれだけ離れたか偏差の面/偏差の縞Niño 3.4 → 「7月の赤は、77年で最も高い」/気象庁 日本 → 「濃い赤の3本は、最後の3年」発散棒・アノマリーマップ基準に名前がない図
偏差(区画)その区画は、その区画の基準と比べてどうか区画の偏差GWIS ヨーロッパ → 「少ない年なのに、倍になった国がある」パーセンタイル階級マップ合計だけ見て各区画を見ない、基準を階級の真ん中に置く
推移 Change over timeいつから、どう変わったか折れ線(三本規則)/スパゲッティ+今年強調気象庁 日本 → 「太い線は、2013年からゼロの上」/GISTEMP 月別 → 「2026年は、7か月すべてが帯の上」面・スロープ・段で軸が伸びるスクロール(G2)4 本超の折れ線、波線省略、今年を年末まで延長
大小 Magnitudeどれくらい大きいか棒(ゼロ起点)未着手ロリポップ・翻訳比較切断軸、面積を半径で
順位 Ranking何が上で何が下か順序棒未着手ダンベル・バンプアルファベット順
割合 Part-to-whole全体のうちどれだけか積上げ棒/100%帯未着手ワッフル・ツリーマップ多分割の円、時間比較に複数円
散らばり Distribution値はどう散っているかヒストグラム/ストリップ未着手レインクラウド・人口ピラミッド箱ひげだけ(標本数を隠す)
関係 Correlation二つの量はつながっているか断面/散布USGS 東北沖 → 「西へ行くほど、震源は深い」接続散布因果の断定、二重軸、相関を書かない回帰線
地理 Spatialどこで起きているか世界: 比例シンボル(量)/コロプレス(率)/区画の種類(順序の無い区分)/点の集積(事象)/格子(回数)/縁の重ね(2時点)。狭い範囲: 地域の点図(1点に量ひとつ)/海峡(数十km)GWIS → 「広さの1位と、割合の1位は違う」/GWIS 地被別 → 「焼けているのは、森林ではない」/USGS → 「濃い点は、地震ではなく地震計の数」/NSIDC → 「いつもの氷より、ときどきの海が広い」/USGS 日本中部 → 「深い地震は、海溝の側に無い」/PortWatch → 「タンカーの割合がいちばん高い海峡」ドット密度・六角ビン・格子アノマリー・フローマップ絶対量のコロプレス、大きさの違う区画を回数で塗る、区分を1色相の濃淡で塗る、量の発見を地図で言う、点の濃さを事象の濃さと読む、縮尺を置かない
流れ Flow何から何へ移ったかサンキー(素材化)未着手(NYT「The Choking of Hormuz」が原型)ウォーターフォール・フローマップ双方向を 1 本で
不確かさ Uncertaintyどこまで確かか帯(分位・信頼区間)HadCRUT5 → 「帯がいちばん太いのは、戦争の年」/IF: 「点線が線に届くのは、2030年代」ファン・破線・ハッチング定義のない「誤差範囲」
翻訳 Analogその量は、人の尺度で何にあたるか暦の翻訳気象庁 東京 → 「東京の3月は、百年前の4月はじめ」場所の翻訳(気候帯)・身体の翻訳(暑い日数)別の物へ翻訳する(「東京ドーム何個分」)、量を消して翻訳だけ残す
横断(多数)全部同じか、順に変わるか、1 つだけ違うか小さな多数東京 12 か月 → 「東京は、寒い月ほど速く暖まった」連作(1 パネル 1 データセット)パネルごとに軸を変える

副キー

入力データの形(From Data to Viz)— 数値/カテゴリ/時系列/地理/ネットワーク × 変数の数 × 順序の有無。ファセット(Data Viz Project・Kirk)— 形(棒/線/点/面/円/地図/単位)と主エンコーディング(位置>長さ>角度>面積>色)。素材(v0.3)— この図で何が何に見立てられているか(年輪・水面・霧・標本・窓・計器)。型のページにはこの三つを書く。

07 — Forms

型の台帳

1型1ページ。図版はすべて engine/forms が実データ(気象庁・NOAA・Met Office・NASA・NSIDC・USGS・GWIS)から生成し、 見出しの前提は demo() が毎回検算する(崩れれば発行しない)。型ごとに「その型でしか見えない発見」を持つデータを選んだ。 v2.0 で全型を三つの工程で作り直した ── 焦点は一つ(太字と色を持つ名指しは 1 枚に 1 つ。記録年・山の名前・戻った海・12 個の数字は地の重さの注記へ)、 基準の所在(何と比べたか・何を含めないかを型が宣言し、図題か注記に書く)、データに対応しない要素を置かない。 翻訳(analog)カテゴリに「暦の翻訳」を新設。各型に「なぜこの数か」と「素材の言葉」を持たせ、欧文版と和文版を並べて置く。 v2.1 では全型に動く版を両言語で付けた ── 静止版はその最後のコマ(M-07 / M-10)。束のある型はデータの時間の順に現れ、焦点は最後(M-11)。 v2.2 で世界の地図の型を 3 つ足した ── コロプレス(率)(区画は率でしか塗らない)、点の集積(1点1事象。濃さに観測網の偏りが混じることを図の中に書く)、格子(回数)(同じ暦日の 12 枚を重ねて数える)。 v2.4 で狭い範囲の地図を 3 つ足して 18 型 ── 海峡(ホルムズ、数十km の縮尺で通過量を数える)、地域の点図(日本中部の震源、1 点に深さをひとつ)、区画の偏差(ヨーロッパの火、基準を階級の境目に置く)。 狭い範囲の地図は切った範囲と縮尺を型が持ち、枠のほうを範囲の縦横比に合わせる(forms/_geo.py)。残りの型は日次で足す(点線が未着手)。

偏差 Deviation — 基準(平年・目標・ゼロ)からどれだけ離れたか

偏差の縞 Warming Stripes Climate Stripes/縞

偏差 — Deviation

1本の縦縞が1期間。色だけで基準からの偏差を表し、軸を持たない。

なぜこの数か

「いつから変わったか」を、数字を読まずに一瞥で答えるため。128本の縞は、1本ずつ読む図ではなく、全体の色の重心が右に寄っていることを見る図。

素材の言葉

縞は年輪。1本が1年の木口で、色はその年の温度。紙に刷った縞は壁に掛かる年表になる。

Do — English edition
EN 図題に量と基準期間、端の年、焦点の縞に括線と一つの名指し、補助の位置は薄く
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't
Don't 虹色で塗り、端の年も基準も書かず「色が暖かいほど暑い」と説明する
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 長い時系列の一瞥(100年以上)。「いつから変わったか」を一目で
  • 地点や対象ごとの比較(同じ基準・同じ色域で並べる)
  • ポスター・アイキャッチ。数字を読ませるのではなく、変化の形を見せる

使わない・代替

  • 日次の報告に単独で使わない(1本の差は読めない)→ 折れ線(三本規則)か偏差の面
  • 値そのものを読ませたい → 発散棒
  • 期間が短い(30本未満) → 縞が太くなり「柄」に見える → 棒

上限値

min_bars30
colors発散1系統・白中央
annotations_min1

入力データの形

1列の順序付き期間(年・月)× 1列の偏差値(基準からの差)

副カテゴリ・色の系統

推移/diverging

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、太字2行(量の名前/基準期間)。縞はその下
  • 縞: form 枠の幅いっぱい(936px)
  • 直接ラベル帯: 下端 14%(左に始点年、右に終点年)
  • 焦点の括線: 名指す縞の上に INK 1.4px の括線、その上に太字で「最後の3年 2023–25」。太字はこれだけ
  • 補助の位置: 「+1°C超が始まった年」に GRAY_LIGHT の縦罫と地の重さの注記。焦点と競わせない
  • 単位注記「1本=1年」: 下端の中央(端の年のあいだ)

作画規定

  • 色は発散(RdBu_r 系)、中央は白=基準期間の平均。範囲は ±max で対称にする
  • 端の年を必ず置く。中間の目盛りは置かない(縞は軸を持たない型)
  • 基準期間は図題の 2 行目に書く(「1991–2020年平均との差」)。出典にも繰り返す
  • 見出しは縞に見えているパターンを名指す(「濃い赤の3本は、最後の3年」)。数値の報告にしない。前提(上位3年=最後の3年)は demo() が検算する
  • グレースケールで並びが単調になるか確認する。偏差が非対称なら赤側が濃く出て、それで読める

動く版の現れ方

sweep — データの時間で刷る。横軸が 128 年。左から右へ刷ると、色の重心が右に寄っていく過程がそのまま見える。

参照例

  • Ed Hawkins / University of Reading — #ShowYourStripes
    軸も数字も捨てて、変化の形だけを残した原型。16色・基準期間・SD幅を注記に置く作法
  • Climate Central — Climate Shift / Stripes by city
    地点別に同じ色域で並べる「小さな多数」への展開
  • Berkeley Earth — Global Temperature Report
    縞を年報の導入図に使い、詳細は折れ線に譲る分担

実装

forms.stripes.draw(card, ax, years, values, focus=, mark_year=, mark_label=, title=, end_label=) demo: {'n': 128, 'vmax': 1.89}

基準線偏差の面 Surplus / Deficit Filled Line 偏差面/Anomaly area

偏差 — Deviation

基準線の上下を面で塗り分けた折れ線。偏差の向きと大きさと持続を同時に見せる。

なぜこの数か

「基準の上と下、どちらにどれだけ溜まったか」。偏差の向きだけでなく面積で持続を読ませるため。エルニーニョは山の高さより、赤が続いた月数が効く。

素材の言葉

赤い面は熱の貯金、青い面は借り。基準線は水面で、面はその上下に溜まった水。

Do — English edition
EN 基準線に名前を付け、上下を同じ明度の暖冷で塗る
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 基準を平均以外の値に動かして片側の面積を大きく見せる
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 deviation(基準が先、偏差が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 deviation(基準が先、偏差が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 基準(平年・ゼロ・目標)を上回る期間と下回る期間の対比
  • 偏差の「たまり方」(面積)を見せたいとき。縞よりも量が読める
  • 収支・貿易・水位など、正負に意味がある時系列

使わない・代替

  • 基準が意味を持たない量(絶対値の推移)→ 折れ線
  • 2系列の差を見せたい → 2系列間を塗る変種(別型)
  • 面積が量を意味しない(比率の推移など)と誤読される場合 → 折れ線

上限値

series1
colors発散1系統(上=暖、下=冷)
baseline必須・INK 1.4px(LW zero)、名前つき

入力データの形

1列の順序付き期間 × 1列の値。基準値(定数または系列)

副カテゴリ・色の系統

推移/diverging

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、太字2行(量の名前/基準期間)
  • 基準線: INK 1.4px、左端に基準の名前(「1981–2010年の平均」)
  • 面: 基準の上を暖色、下を寒色。輪郭線は引かない(面が主役)
  • 山の名前: 出来事を山の左肩に、面と同じ色の地の重さ(「1997–98」)。注記の層
  • 線末ラベル: 最新点に ● と「2026年7月 +1.73°C」── 1枚でこれだけが太字(焦点)
  • 目盛: 薄灰の横罫、左端に値。単位は最上段だけ(「+2°C」「+1」「0」「-1」「-2」)
  • 端の年: 下端に 1950 / 1975 / 2000 / 2025。右に 5 年の余白(札の置き場)

作画規定

  • 基準線は必ず名前を持つ。「0」ではなく「何の平均か」を書く
  • 縦軸は基準を含み、上下の余白は非対称でよい(データに従う)。ただし面は基準から塗る
  • 色は発散1系統。上下で明度が近い組(同じ明度の赤と青)を選び、面積の比較を歪めない
  • 山に出来事の名前(「1997–98」)を左肩に、最新点に ● と線末ラベル(「2026年7月 +1.73°C」)。届かなければ右に余白を取り、引き出し線で図題の右へ
  • Tufte の proportional ink: 面の量が値の量に比例していること。基準を動かして面を誇張しない

動く版の現れ方

deviation — 基準が先、偏差が後。答えているのは「基準と比べてどうか」。基準線が立つ前に差を見せると、何と比べたのか分からない。

参照例

実装

forms.surplus_deficit.draw(card, ax, x, y, baseline=, ylim=, ticks=, baseline_label=, title=, events=, end_label=, focus=) demo: {'above': 416, 'below': 503}

区画の偏差 Anomaly choropleth 平年比の塗り分け/アノマリーマップ(区画)

偏差 — Deviation

区画を、その区画自身の基準(参照平均・前年・目標)との比で塗る。分母が区画ごとに違う。

なぜこの数か

「多いのか少ないのか」は、合計では答えられない。分母が場所ごとに違うから、合計が基準を下回っていても、基準の倍の区画がありうる。合計だけを見ると、それが消える。

素材の言葉

濃さは、その区画がいつもの自分からどれだけ離れたか。地図は台紙で、基準は各区画の中にあって図の上には描かれない ── だから階級の境目に基準を置く。

Do — English edition
EN 基準を階級の境目に置いた 4 階級で塗り、合計の比と、最も離れた区画を書く
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 今年の絶対量を赤〜青の発散色で塗り、基準を凡例の中央に置く
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 deviation(基準が先、偏差が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 deviation(基準が先、偏差が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 同じ区画の基準(参照平均・前年・目標)が手元にあり、そこからの離れ方が発見のとき
  • 合計と各区画が逆を向いているとき
  • 絶対量では大国ばかりが目立ってしまうとき

使わない・代替

  • 基準が定義できない → コロプレス(率)
  • 区画の中の分布が発見 → 格子アノマリー
  • 基準からの離れ方を時系列で見たい → 基準線偏差の面・偏差の縞

上限値

fill率(rate)── 分母が区画自身の基準。区画の塗りは率・種類・回数の三つで、絶対量は選べない(F-11)
value基準との比(または差)。絶対量では塗らない
classes4階級まで
boundary**基準(比なら 1.0)が階級の境目に来ること**
denominator基準の小さい区画を落とす(ここでは 2万ha)。落とした条件を書く
hue1色相の順序スケール。基準の上下を色相で分けない(灰色で潰れる)
legend置かない。数字の格子が代わり

入力データの形

区画(ISO3)× 今期の量 × 同じ区画の基準

副カテゴリ・色の系統

地理、割合/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(何を何で割ったか/期間・地被・基準)
  • 地図: 枠の上 70%、緯度で横を補正した経緯度。基準の無い区画は #F2F2F2 のまま
  • 階級: 4 段(#CDD8E1 → #05396B)。2 段目と 3 段目の境目が基準(1.0)
  • 直接ラベル: 最も離れた区画に太字で 1 つ、次点を地の重さで 1 つ
  • 数字の格子: 枠の下、階級ごとの区画数 4 行(上が基準より上)

作画規定

  • **基準を階級の境目に置く。** 基準が階級の真ん中にあると、上か下かが色から読めない
  • 基準の上下を色相(赤/青)で分けない。灰色にすると同じ濃さになり、階級が消える(F-06)
  • 基準の小さい区画を落とす。分母が小さいと比が跳ねる。落とした条件を図題か出典に書く
  • 合計の比を必ず書く。各区画だけ見せると「全体でも増えている」と読まれる
  • **基準の期間と作り方を出典に書く。**「参照平均」は定義であって観測ではない。配布ファイルに期間が書かれていないときは、書かれていないことを書く
  • 絶対量では塗らない。それは区画の面積を量として読ませる(コロプレスと同じ誤り)

動く版の現れ方

deviation — 基準が先、偏差が後。基準が先、偏差が後。区画の形が台紙として立ってから、基準から離れた階級が順に乗る。比べる相手が無いうちに差を見せない。

参照例

実装

forms.anomaly_map.draw(card, ax, {ISO3: ratio}, bins=, extent=, title=, notes=, grid=) demo: {'painted': 22, 'europe': 0.517, 'top': 'FRA', 'top_ratio': 2.84, 'above': 3, 'countries': 22, 'week': 34}

推移 Change over time — いつから、どう変わったか

折れ線(三本規則) Line — three-line rule 年々値・平滑・傾向/Annual / smoothed / trend

推移 — Change over time

同じ系列を、年々の値(細)・平滑(太)・傾向(直線)の三本で重ねる。揺れと向きを同時に読ませる。

なぜこの数か

「揺れ」と「向き」を分けて読むため。年ごとの上下に目を奪われると傾きが見えず、傾きだけ見ると揺れの大きさを忘れる。三本で両方を持つ。

素材の言葉

細い線は波、太い線は潮、点線は海面の上昇。同じ海を三つの時間で見る。

Do — English edition
EN 三本に役割を与え、太線の末端に ● と値、細線と傾向は線の近くに名前
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't
Don't 6本の月別系列を色分けし、凡例で読ませる
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 長期の推移で「揺れ」と「向き」を分けて見せたいとき
  • 傾きを数字で言いたいとき(「100年あたり +1.44°C」— 気象庁の単位)
  • 1系列の日次報告の既定。今日の値を、文脈(平滑・傾向)の中に置く

使わない・代替

  • 複数系列の比較 → 小さな多数(1パネル1系列)。4本を超える折れ線は置かない
  • 周期性がある日次データ → 日別スパゲッティ(今年強調+帯)
  • 基準からの偏差そのものを見せたい → 偏差の面

上限値

series1
lines3
smooth_window5年(気象庁)または 10年
trend有意(90%)な時だけ描く

入力データの形

1列の順序付き期間 × 1列の値。平滑窓と傾向の有無

副カテゴリ・色の系統

偏差/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、太字2行(量の名前/基準期間)
  • 細線: PAST 1.0px — 年々の値。名前は谷の下に薄く
  • 太線: INK 2.4px — 移動平均。末端に ● と値(「2023年までの5年平均 +1.04°C」)
  • 傾向: ACCENT 1.6px 点線。線の下に地の重さで「傾向 +1.44°C/100年」(焦点は太線の末端の一つだけ)
  • ゼロ線: GRAY_LIGHT 1.4px(偏差のとき)
  • 目盛: 薄灰の横罫+左端の値、単位は最上段だけ。年は下端

作画規定

  • 凡例を置かない。太線は末端に値、細線は山の上に薄い名前、傾向は線の下に太字(紙色の縁取り)
  • 折れ線のゼロ起点は必須ではない。ただし波線省略(軸の切断記号)は使わない
  • 欠測は線を切る。補間しない(気象庁)
  • 傾向線は統計的に有意なときだけ。有意でなければ描かず、見出しにも書かない
  • 太線が主役。細線は太線より明るく、太線より細く
  • 傾きの単位は読者の時間で(気象庁は「100年あたり」)

動く版の現れ方

sweep — データの時間で刷る。三本には順がある。年々の値が先に刷られ、その揺れの中を太い平均が通り、最後に一本の傾きが引かれる。揺れ → 潮 → 向き。

参照例

実装

forms.line_three.draw(card, ax, x, y, smooth=5, trend=True, ylim=, ticks=, per=, title=, end_label=) demo: {'trend': 1.435957814502835}

スパゲッティ+今年強調 Highlighted year over past years Charctic 型/年別重ね/in One Chart

推移 — Change over time

周期(1年)ごとに切った系列を重ね、今年だけに色を与え、平均を点線で通す。過去は薄い束。

なぜこの数か

「今年は過去のどこにいるか」。周期のある量は、平年からの差より「束の中の位置」で読むほうが早い。帯の外に出ていれば、それが発見。

素材の言葉

過去年の束は霧、今年の線はその中を進む一本の道。帯は道幅の平年値。

Do — English edition
EN 今年だけ色を持ち、線末に日付と値、平均は点線に直接ラベル、記録年は右半分の最大点の真上に名前、図題に量と基準
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 全年を色分けし、凡例で読ませ、今年を年末まで延長して描く
EN 動く版 14 秒・作画 7 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 14 秒・作画 7 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 今年が過去と比べて記録的かどうか(海氷・気温・海洋熱量の日次/月次報告)
  • 季節周期の中での位置を見せたいとき
  • 「帯の外に出ている」「平均から離れている」という発見

使わない・代替

  • 周期のないデータ → 折れ線(三本規則)
  • 年ごとの違いを個別に読ませたい → 小さな多数
  • 3本以上を色分けして名指したい → 系列を減らすか小さな多数

上限値

colored_series1
named_lines今年・平均・(記録年)の3本まで
past_years1px 薄灰の束。名前を付けない
band使うなら分位を明記(10–90 / 25–75 パーセンタイル)
record_rule年末まで記録年に昇格させない(NSIDC)

入力データの形

周期内位置(日・月)× 年 の行列。今年の途中までの値は欠測(NaN)

副カテゴリ・色の系統

散らばり、不確かさ/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: form 枠の左上、太字 24px・2 行(量の名前/基準期間)。見出しはパターン、図題は量
  • 今年: ACCENT 3.0px、最新点に ● 90pt、線末に同色太字で「7月 +1.23°C」
  • 平均: AVG #808080 1.6px 点線(2,3)、右端の線上に「平均 1950–2025」
  • 記録年: INK 1.6px 実線、山の上に地の重さで「記録年 2024」(太字にしない。焦点は今年)
  • 過去年: #D2D2D2 1.0px、名前なし
  • 帯: #EFEFEF、輪郭なし、右端に分位
  • 目盛: 横罫 #EBEBEB、左端に値。単位は最上段だけ。x は 1月/4月/7月/10月/12月

作画規定

  • 色を持つ線は1本だけ。過去年は束にして名前を付けない(R-7: 2013–2023 は 1px 薄灰)
  • 今年の線末に日付と値を同じ色の太字で書く。これで図が「更新可能な日次図」になる
  • 平均は点線。ラベルは線の上に直接。凡例は作らない
  • 図題に測った量と基準期間を書く(「月別の世界平均気温/1951–1980年平均との差」)
  • 今年は途中で止める。線を延ばさない。暫定データの範囲は出典に書く
  • 記録年は年が終わるまで暫定。見出しで「記録」と断定しない

動く版の現れ方

sweep — データの時間で刷る。データの時間は年。古い年から 1 本ずつ束が積み上がり、帯と平均がその要約として現れ、最後に今年の 1 本が束の上に刷られる。今年が束から出ていく瞬間は、束が先に無ければ見えない。

参照例

実装

forms.spaghetti.draw(card, ax, xs, matrix, this=, record=, band=, ylim=, ticks=, xlabels=, title=, this_label=) demo: {'years': 77, 'this': '2026', 'record': '2024', 'band': (10, 90), 'last': [7, 1.23]}

大小 Magnitude — どれくらい大きいか

順位 Ranking — 何が上で何が下か

割合 Part-to-whole — 全体のうちどれだけか

散らばり Distribution — 値はどう散っているか

関係 Correlation — 二つの量はつながっているか

断面 Cross-section プロファイル/Depth section/Transect

関係 — Correlation

位置の一軸(経度・距離)と量の一軸(深さ・高度)で切った散布。地図を捨てて、関係だけを残す。

なぜこの数か

「位置と量はつながっているか」。地図では重なって見えない奥行き(深さ)を、位置の一軸で切って見せる。沈み込む板の傾きが相関の数字になる。

素材の言葉

断面は地面を縦に切った土壌の標本。点は地中で鳴った音の位置。

Do — English edition
EN 向きを言葉で書き、傾きに相関を添え、深さを 0 から切らずに描く
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 地図に深さを色で載せ、凡例の色階調で読ませる
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 深さや高さが位置とどう関係するか(沈み込み帯・地形の横断・大気の鉛直分布)
  • 地図では重なって見えない「奥行き」を見せたいとき
  • 位置そのものより「位置と量の関係」が発見のとき

使わない・代替

  • どこで起きたかが発見 → 地図(ドット密度・比例シンボル)
  • 関係が弱い(相関が小さい・点が少ない)→ 出さない。cards.earth は r<−0.30 かつ n≥25 を発行条件にしている
  • 3変数目を色で足したくなる → 小さな多数

上限値

points25 以上(それ未満は傾きを描かない)
fit相関係数を必ず併記
encodings位置×2+大きさ(面積)まで。色は足さない

入力データの形

位置(数値)× 量(数値)× 任意の大きさ(数値)。範囲(xlim)

副カテゴリ・色の系統

地理、散らばり/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、太字2行(場所/範囲と条件)
  • 深さは下向き。0 を GRAY_LIGHT 線に、左端に「0 地表」。目盛の単位は最上段だけ(「50 km」)
  • 点: 白抜き・INK 1.5px 輪郭。大きさは面積で(半径にしない)。最大の1点だけ名前を添える(M・日付・深さ。地の重さ)
  • 傾き: ACCENT 1.6px 点線。点の範囲内だけに引く。ラベルは読者の単位で(「西へ1°ごとに約17km深い」)+点数と相関
  • 目盛: 50km ごとの薄灰の横罫。左端に値。横軸の端に「陸側 ← 東経138°」「東経146° → 海溝側」。傾きのラベルは線の下、左寄りの空きに(点の上に乗せない)

作画規定

  • 向きを言葉で書く(陸側/海溝側)。経度の数字だけでは読者は方角を想像できない
  • 回帰線は解釈なので、当てはまりの悪さ(相関)を一緒に書く
  • 断面の範囲は「一本の傾きで読める区間」に限定し、範囲を出典に書く
  • 深さの軸は切らない。0 から最深まで
  • 大きさは3段階以上の差が見えるように(M4.0 と M6.0 が一目で違う)

動く版の現れ方

sweep — データの時間で刷る。データの時間は発生順。地震が起きた順に点が置かれ、ばらばらに見えた点が 39 回で一本の傾きに揃っていく。傾きの線はその後に引かれる。

参照例

実装

forms.section.draw(card, ax, x, depth, size, xlim=, dmax=, fit=True, left_label=, right_label=, title=, mark=) demo: {'n': 39, 'r': -0.5494909107554147, 'slope': -16.771960679947554}

地理 Spatial — どこで起きているか

比例シンボル地図 Proportional symbol map Graduated symbol map/円の地図

地理 — Spatial

場所ごとの量を、その場所に置いた円の面積で表す。色ではなく大きさで量を運ぶ地図。

なぜこの数か

「どこで、どれだけ」を1枚で答えるため。コロプレス(塗り分け)は国の面積に量が引きずられるが、円の面積は国の広さと無関係に量だけを表す。

素材の言葉

円は積み上げた量そのもの。地図は台紙で、円は台紙の上に置かれた駒。凡例を置く代わりに、下に数字の格子(GLACIES LIQUOR #1 の年×面積の並び)を敷いて、大きさと数字を突き合わせられるようにする。

Do — English edition
EN 正積図法に面積比例の円、最大の円だけ強調、下に上位 8 の数字の格子
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't メルカトル図法に半径比例の円を置き、右下に 3 段の円の凡例を添える
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 国・地点ごとの絶対量を並べたい(焼失面積・排出量・発電量・人口)
  • 上位の数か国に量が集中していて、その集中そのものが発見のとき
  • 面積の違う国を比べるとき(コロプレスは大国を過大に見せる)

使わない・代替

  • 率・密度を見せたい(人口あたり・面積あたり)→ コロプレス
  • 位置に意味がなく順位だけが発見 → 発散棒・ランキング
  • 上位と下位の比が 1000 倍を超える → 円が読めない。対数は面積の直感を壊すので、上位だけの数字の格子にする

上限値

symbols円の面積 ∝ 量(半径 ∝ √量)
max_radius版面の 1/12 まで
projection正積(Equal Earth / Mollweide)。メルカトルは使わない
legend置かない。数字の格子が代わり
grid_rows8

入力データの形

場所(ISO3 か 経緯度)× 量 の1列

副カテゴリ・色の系統

大小/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(量の名前/期間と定義)
  • 地図: 枠の上 62%、Equal Earth 正積図法。陸は #F2F2F2 の面、境界は紙色 0.6px。格子線・軸は引かない
  • 円: INK の輪郭 1.4px、塗りなし。面積が量に比例。最大の円だけ ACCENT
  • 数字の格子: 枠の下、上位 8 を 2 列 × 4 行。国名(左)と値(右揃え・タブラー)
  • 単位: 格子の 1 行目の値にだけ添える
  • 円の読み方: 格子の右上に 1 行(「円の面積=焼けた広さ」)

作画規定

  • 正積図法を使う。面積で量を表す図で図法が面積を歪めていたら二重に嘘になる
  • 円の面積を量に比例させる(半径に比例させると上位が 10 倍誇張される)
  • 最小の円に下限を設けない。小さい国は小さく描く。読めない大きさなら、それは「読めるほど燃えていない」
  • 凡例を置かない。最大の円を数字の格子の 1 行目に置き、名前と値を直接読ませる
  • 「森林火災」と「焼失面積」を混同しない。GWIS の焼失面積は全地被で、森林はその 1 割未満。図題と出典に地被の範囲を書く
  • 上位 8 か国で全体の 6 割を占めるような分布のときだけ使う。均等に散っているなら地図にする意味がない

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。地図は作画ではなく台紙。陸が現れてから、量が大きい順に着地する。左から右へ拭くと地理が順序に見えてしまう。

参照例

実装

forms.symbol_map.draw(card, ax, {ISO3: value}, title=, top=, unit=, fmt=, name_of=, mark=) demo: {'countries': 162, 'max': 19483512.0, 'top': ['COD', 'AGO', 'AUS', 'SSD', 'ZMB', 'RUS', 'CAF', 'MMR'], 'world': 144453300.0, 'africa_share': 0.571, 'week': 34, 'forest_share': 0.074}

コロプレス(率) Choropleth of rates 塗り分け地図/階級区分図

地理 — Spatial

区画を、その区画の中の率(割合・密度)で塗る。分母を持たない量では塗らない。

なぜこの数か

「その場所ではどれだけか」を答えるため。量で塗ると、読者は塗られた面積を量として読んでしまう ── 広い国が濃く見えるだけの図になる。

素材の言葉

塗りは区画そのものの濃さ。国の形は台紙で、濃さだけが値。だから濃さの意味は「面積あたり」でなければ嘘になる。

Do — English edition
EN 正積図法に率を 5 階級、値の無い区画は塗らず、下に割合の上位 8 の数字の格子
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 絶対量を連続グラデーションで塗り、右下に色の帯の凡例を添える
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 面積あたり・人口あたり・全体に占める割合が発見のとき
  • 同じデータの絶対量を別の型(比例シンボル地図)で見せていて、順位が入れ替わるとき
  • 区画の境界そのものに意味があるとき(政策・統計の単位)

使わない・代替

  • 絶対量を見せたい → 比例シンボル地図(円の面積)。区画の塗りは絶対量を運べない
  • 運ぶのが順序の無い区分(どの型か・何が一番か)→ 区画の種類(category_map)
  • 運ぶのが回数 → 大きさの揃った格子で数える(grid_count)。国や県では回数を率に直す
  • 区画に意味がなく事象の位置が発見 → 点の集積
  • 区画ごとの標本が小さく率が跳ねる → 分母の下限を切るか、順位棒にする

上限値

fill率(rate)。区画の塗りは率・種類・回数の三つで、絶対量は選べない(F-11)
value率・割合・密度のみ。絶対量では塗らない
classes5階級まで。連続グラデーションにしない
hue1色相の順序スケール(白→#05396B)
projection正積(Equal Earth)
denominator分母の下限を切る(ここでは国土1万km²)
legend置かない。数字の格子が代わり

入力データの形

区画(ISO3)× 率 の1列と、同じ区画の分母(面積・人口)

副カテゴリ・色の系統

割合、順位/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(率の名前/期間・地被・分母)
  • 地図: 枠の上 56%、Equal Earth 正積図法。値の無い区画は #F2F2F2 のまま(0 と欠測を同じ色にしない)
  • 階級: 5 段(#E4EAF0 → #05396B)。境界は紙色 0.6px
  • 数字の格子: 枠の下、割合の上位 8 を 2 列 × 4 行。1 位の値だけ太字
  • 注記: 「広さの上位だが割合は低い」国を地の重さで地図の上に 2 つまで

作画規定

  • **この型は率で塗る。塗れないのは絶対量。** 区画の面積が量として読まれる二重の嘘になる。区画の塗りが運べるのは率・種類・回数の三つで、どれかを宣言してから塗る(F-11)
  • 回数を国や県に塗らない。回数で塗れるのは区画の大きさが揃っているとき(固定格子)だけ ── 大きさが違えば、広い区画が濃く見えるのは絶対量と同じこと
  • 階級は 5 つまで。連続グラデーションは、読者に色から値を逆算させる(凡例を作らないと読めない = F-02 に反する)
  • 分母の下限を切り、切った条件を図題か出典に書く(X-09)。小さな島嶼は率が跳ねる
  • 値の無い区画は塗らない。0 と欠測を同じ色にしない
  • 正積図法を使う。塗った面積が図法で歪むと、階級の見かけの量が変わる
  • 同じデータの絶対量の型(比例シンボル地図)と組で読ませる。片方だけでは順位の入れ替わりが見えない

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。区画の形が先に台紙として現れ、そのあとに濃い階級から順に値が着地する。塗りが左から右へ拭かれると、区画の並びが順序に見えてしまう。

参照例

  • Mark Monmonier — How to Lie with Maps
    コロプレスは率で塗る、階級の切り方が結論を変える ── 地図の嘘の教科書
  • Our World in Data / GWIS (Copernicus) — Wildfires
    同じ焼失面積を絶対量と率の両方で出す。順位が入れ替わることを図で見せている
  • Natural Earth — Admin 0 — Countries (110m)
    分母の国土面積は、地図と同じ正積投影の幾何から出す(別統計を混ぜない)

実装

forms.choropleth.draw(card, ax, {ISO3: rate}, breaks=, title=, grid=, notes=) demo: {'countries': 158, 'top_rate': 'GIN', 'top_area': 'COD', 'rate_max': 0.1357, 'rate_of_top_area': 0.0839, 'week': 34}

区画の種類 Categorical map 区分の塗り分け/最頻区分図/Categorical choropleth

地理 — Spatial

区画を、順序を持たない区分で塗る。色は量ではなく、区分の名前。

なぜこの数か

「どこがどれだけか」ではなく「どこがどれか」が発見のとき。率でも回数でもなく、区分そのものが答えになる図がある ── 一番になった種類が場所によって入れ替わる、という発見。

素材の言葉

色相が区分の名前で、濃さは意味を持たない。区画の形は台紙、色は名札。だから名前を色見本ではなく、その色の区画の上に直接置く。

Do — English edition
EN 正積図法に4区分を4色相で塗り、区分名をその区画の上に直接置き、下に区分ごとの国数
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 順序の無い区分を1色相の濃淡で塗り、右下に色見本の凡例を置く(濃いほうが多いと読まれる)
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 区画ごとの「どれが一番か」が発見のとき(最も焼けた地被・最も多い電源・最頻の風向)
  • 区分の数が4つ以下で、区分に順序が無いとき
  • 同じデータの率の図(コロプレス)と並べて、量と区分の食い違いを見せたいとき

使わない・代替

  • 区分に順序がある(少ない→多い、低い→高い)→ 率の階級(コロプレス)
  • 区分が5つ以上 → 上位3区分+その他にするか、区分ごとに2図に分ける
  • 運ぶのが量そのもの → 比例シンボル地図。区画の塗りは絶対量を運べない
  • 区画の中の内訳が発見 → 積み上げ棒の小さな多数。地図は「どこ」しか言えない

上限値

fill種類(category)。宣言してから塗る(F-11)
classes4区分まで
hue区分ごとに別の色相。**同じ色相帯に2区分を置かない**(F-07 の例外規定)
value濃さに意味を持たせない。ただし刷るために明度は24以上ずつ離す(F-06)
projection正積(Equal Earth)
legend置かない。区分の名前を区画の上に直接置く

入力データの形

区画(ISO3)× 区分キー の1列。区分は順序の無い有限集合

副カテゴリ・色の系統

割合/categorical

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(何の区分か/期間と「色は区分であって量ではない」)
  • 地図: 枠の上 60%、Equal Earth 正積図法。値の無い区画は #F2F2F2 のまま
  • 塗り: 4 区分・4 色相(#B39156 / #05396B / #1A7F6B / #D9B9BD)。境界は紙色 0.6px
  • 直接ラベル: 区分ごとに1つ、その区分でいちばん**太い**区画の上に地の重さで(面積÷周長)
  • 数字の格子: 枠の下、区分ごとの国数 2 列 × 2 行。焦点の区分(森林)だけ太字

作画規定

  • **塗る前に「種類」と宣言する(F-11)。** 同じ塗り分けが率にも回数にも見えるので、何を運ぶ色かをコードの側で決めておく
  • **区分ごとに色相を分ける。** 同じ色相の濃淡で区分を塗ると、色が量に見える ── 読者は濃いほうが多いと読む
  • 区分は4つまで。5つ目からは色相が隣り合い、区分が読み分けられなくなる
  • 濃さに意味を持たせない。ただし明度は24以上ずつ離す ── 刷ったときと、色が見えない読者のため
  • **凡例を置かず、区分の名前をその区分の区画の上に置く。** 離れた色見本は視線を往復させる(F-02)。置く先は面積の1位ではなく幅の1位 ── 細長い区画に名前を載せると、文字がはみ出して隣を指す
  • 同率のときの決め方(僅差をどう扱うか)を出典に書く。1年だけで決めると当たり年で区分が入れ替わる

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。区画の形が台紙として現れてから、区分が順に乗る。色に順序が無いので、置く順は区分の並び(出典の分類の順)で、濃い順ではない。地図を左から右へ拭くと、区分が地理の順に決まったように見えてしまう。

参照例

  • GWIS (Copernicus) / Our World in Data — Area burned by wildfires by land cover type
    焼失面積を地被(低木・草地/サバンナ/森林/農地)に分けた原データ。区分は出典の分類をそのまま使う
  • Cynthia Brewer — ColorBrewer — Qualitative schemes
    順序の無い区分に使う配色の設計。色相で分け、明度は揃えるのが定石だが、SORAH は刷りと色覚のため明度も離す
  • Mark Monmonier — How to Lie with Maps
    区分の切り方そのものが結論を作る。区分は出典の分類に従い、こちらで作らない

実装

forms.choropleth.draw(card, ax, {ISO3: 区分}, kind='category', classes=, colors=, notes=, grid=) demo: {'countries': 159, 'counts': {'shrub_grass': 62, 'savanna': 52, 'forest': 17, 'cropland': 40}, 'years': [2021, 2025], 'forest': 17, 'total': 171}

点の集積 Dot map ドットマップ/事象点図/1点1事象

地理 — Spatial

1点が1事象。位置だけを写し、大きさも色も持たせない。集まりが形を作る。

なぜこの数か

「どこで起きているか」を、区画に集計せずに答えるため。国や州で塗ると、境界線が形を決めてしまう。点なら、形はデータが決める。

素材の言葉

点は事象そのもの。地図は台紙で、線は1本も引かれていない ── それでも板の縁が現れる。現れた形は描かれたものではなく、集まった結果である。

Do — English edition
EN 正積図法に 1 点 1 事象、完全性のある部分集合だけ色を持たせ、検出能の境目を図の中に書く
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 全事象を同じ色で置き、濃い所を「地震が多い場所」と読ませる
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 事象の位置そのものが発見のとき(地震・落雷・観測地点・出火点)
  • 区画(国・州)に集計すると形が消えるとき
  • 「集まりの濃さ」に観測の偏りが混じっていて、それ自体を書きたいとき

使わない・代替

  • 事象が多すぎて紙が黒くなる → 格子(六角ビン・ヒートマップ)
  • 区画ごとの率が発見 → コロプレス
  • 1点あたりの量が違う → 比例シンボル地図

上限値

dot1点 = 1事象。大きさで量を運ばない
dot_size1.6〜5pt。重なりが濃さになる大きさ
projection正積(Equal Earth)。点の密度を図法で歪めない
series2つまで(全体と、完全性のある部分集合)
legend置かない。地図の上に直接書く

入力データの形

事象ごとの経緯度の列(+完全性の判定に使う量。地震ならマグニチュード)

副カテゴリ・色の系統

散らばり、不確かさ/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(何の点か/1点の意味と色の境目)
  • 地図: 枠の上 80%、Equal Earth 正積図法。陸は #F2F2F2、境界は紙色 0.6px
  • 点(全体): #B5B5B5 1.6pt、輪郭なし。重なりが濃さになる
  • 点(完全性のある部分集合): ACCENT 5pt。1枚に1色
  • 直接ラベル: 濃い塊の上に太字で1つ、観測網の薄い側に地の重さで1つ
  • 凡例: 置かない。色の意味は図題の2行目が持つ

作画規定

  • 1点は1事象。大きさを量に使わない(それは比例シンボル地図の仕事)
  • 正積図法を使う。メルカトルは高緯度の点をばらけさせる
  • **検出能の境目を図の中に書く。** カタログの点の濃さは、事象の濃さと観測網の濃さの積である。どこから先が世界共通の記録かを `basis()` で宣言し、図題か注記に書く(X-09)
  • 点を間引くなら間引き方を出典に書く。ここでは間引いていない
  • 境界線・板の縁・海岸線を上書きしない。点が形を作るのに、線を足すと点が要らなくなる
  • 「地震が多い場所」と読ませない。図が答えるのは「記録された地震がどこにあるか」

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。地図は作画ではなく台紙。陸が現れてから点が着地する。左から右へ拭くと、地震が西から東へ起きたように見えてしまう。

参照例

  • USGS Earthquake Hazards Program — Latest Earthquakes
    全事象を点で置き、大きさをマグニチュードに割り当てる公式実装。完全性の注意書きを別ページに置く作法
  • Charles Joseph Minard / John Snow — Broad Street cholera map (1854)
    点の集積の原型。区画に集計せず1件1点で置いたから、井戸が中心に見えた
  • SORAH inc. — AQUA FLUXUS — River World Map
    河川だけで世界地図を成立させる。境界線を引かずに地理が現れる構造は同じ

実装

forms.dot_map.draw(card, ax, lon, lat, complete=, title=, notes=) demo: {'points': 10861, 'complete': 627, 'us_small': 0.998, 'us_big': 0.008, 'month': '2026-08'}

地域の点図 Regional dot map 広域図の逆/範囲を切った点図

地理 — Spatial

範囲を狭めた地図に事象を点で置き、1 点に量をひとつだけ持たせる(色の階級で)。

なぜこの数か

世界の縮尺では点が重なって量を読み分けられないが、範囲を狭めれば点が分離する。「どこで」と「どれくらいか」を同時に読ませられるのは、この縮尺だけ。

素材の言葉

点は事象そのもの、濃さはその深さ。地図は台紙で、線は引かれていない ── 濃い点が集まる側と、集まらない側の境目が、そのまま地下の形になる。

Do — English edition
EN 範囲を切って緯度補正した地図に、深さ 4 階級の点。縮尺と、階級ごとの回数の格子
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 世界地図のまま日本を拡大し、点の大きさをマグニチュード、色を深さに割り当てる
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 範囲の中で量が場所によって変わり、その変わり方が発見のとき(震源の深さ・観測地点の値)
  • 「この線から向こうには無い」という境目が発見のとき
  • 世界地図では点が潰れるが、狭めれば読めるとき

使わない・代替

  • 範囲が世界大 → 点の集積(1点1事象、量を持たせない)
  • 量が場所ではなく区画に属する → コロプレス
  • 断面(深さ×距離)が発見 → 断面。地図は「どこ」、断面は「どれだけ」

上限値

classes4階級まで。連続グラデーションにしない
dot1点 = 1事象。大きさは使わない
extent経度・緯度で切り、切った範囲を図題と出典に書く
aspect緯度で横を補正する(正距円筒のまま描かない)
scalebar狭い範囲の地図には縮尺を置く
legend置かない。数字の格子が代わり

入力データの形

事象ごとの経緯度と、1 点が持つ量(深さ・値)の列

副カテゴリ・色の系統

散らばり、関係/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(何の点か/範囲・期間・下限)
  • 地図: 枠の上 66%、緯度で横を補正した正距円筒。陸は #F2F2F2、海は紙
  • 点: 14pt、4 階級(#CDD8E1 → #05396B)。輪郭なし
  • 直接ラベル: 境目の内側に太字で 1 つ、外側に地の重さで 1 つ
  • 縮尺: 左下に 100km の線と数字
  • 数字の格子: 枠の下、階級ごとの回数 4 行

作画規定

  • **範囲を切った条件を図題と出典に書く。** 狭めたことが結論を作る
  • 緯度で横を補正する。日本の緯度で補正しないと、東西が 1.2 倍伸びる
  • 縮尺を置く。世界地図には要らないが、狭い範囲では読者が距離の見当を持たない
  • 階級は 4 つまで。点の色から値を逆算させない(それは凡例が要る図= F-02 違反)
  • 点の大きさを別の量に使わない。1 点が持つ量は 1 つだけ
  • カタログの下限(ここでは M4.0)を書く。小さい地震が無いのは、起きていないからではない

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。陸が台紙として現れてから、深い階級の点が先に、浅い階級が後に着地する。地図を左から右へ拭くと、地震が西から東へ起きたように見えてしまう。

参照例

実装

forms.region_dots.draw(card, ax, lon, lat, values, bins=, labels=, extent=, title=, notes=, grid=) demo: {'points': 2947, 'deep': 246, 'east': 1796, 'deepest_east': 130.5, 'years': [2016, 2026]}

格子(回数) Grid of counts 頻度マップ/重ね合わせの回数/occurrence grid

地理 — Spatial

同じ格子の地図を何枚も重ね、マスごとに条件を満たした回数を数えて塗る。

なぜこの数か

「いつ動いたか」ではなく「どのくらいの頻度でそうだったか」を答えるため。2枚の比較は変化の向きしか出せないが、回数は毎回・ときどき・一度も、の3つの面に分けてくれる。

素材の言葉

1枚の地図が1回の観測。重ねた束の厚みがそのままマスの濃さになる。写真を12枚重ね焼きしたとき、いつも写っていたものだけが濃く残るのと同じ。

Do — English edition
EN 同じ暦日の n 枚を重ねて回数を 4 階級で塗り、毎回とときどきの面積を両方書く
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 日付の違う地図を重ねて連続色で塗り、右下に 0〜12 のカラーバーを置く
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 同じ格子・同じ暦日の観測が何枚もあるとき(海氷・積雪・氾濫・雲)
  • 「毎回」と「一度も」の間の面積が発見のとき
  • 2枚の比較(縁の重ね)では、たまたまの年に引きずられるとき

使わない・代替

  • 枚数が3枚以下 → 縁の重ね(compare)
  • 回数ではなく量の平均が発見 → 格子アノマリー
  • 格子が揃っていない(投影・解像度が違う) → 先に揃える。揃わないなら重ねない

上限値

fill回数(count)。**マスの大きさが揃っているから回数で塗れる**。大きさの違う区画(国・県)では回数を率に直す(F-11)
classes4階級まで(0 を含めない)。回数をそのまま連続色にしない
hue1色相の順序スケール
maps4枚以上。枚数を図題に書く
date同じ暦日で揃える(季節を混ぜない)
legend置かない。数字の格子が代わり

入力データの形

同じ格子・同じ暦日の 2 値ラスタを n 枚(と陸のマスク)

副カテゴリ・色の系統

散らばり、不確かさ/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(何を数えたか/枚数・期間・マスの大きさ)
  • 地図: 枠いっぱい、極ステレオ(70°N 正角)。海は紙、陸は #ECECEC
  • 階級: 4 段(#CDD8E1 → #05396B)。回数の多い面ほど濃い
  • 直接ラベル: 芯(毎回)に太字で 1 つ、その外側(ときどき)に地の重さで 1 つ
  • 数字の格子: 左下、階級ごとの面積 4 行

作画規定

  • **同じ暦日で揃える。** 日付の違う地図を重ねると、季節が回数に化ける
  • 0 回のマスは塗らない。一度も無かった海と、地図の外を同じ色にしない
  • 階級は 4 つまで。回数は整数なので連続色にする理由がない
  • 枚数と期間を図題に書く。12 枚の 5 年おきと 12 枚の連年では、同じ「12回」の意味が違う
  • 「毎回」の面積と「ときどき」の面積を両方書く。芯だけ見せると、退いた分が消える
  • 格子の投影を変えない。面積を数える図で再投影すると、マスの大きさが場所で変わる

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。海と陸が先に台紙として現れ、そのあと回数の多い面から順に着地する。回数は場所の性質であって時間の順ではないので、左から右へ拭かない。

参照例

  • NSIDC — Sea Ice Index (G02135)
    同じ 25km 格子・同じ暦日の extent を年ごとに配る。重ねて数えられるのは格子が固定されているから
  • NASA Earth Observatory — Arctic sea ice minimum, year by year
    同じ日の氷を年ごとに並べる作法。並べるのと重ねて数えるのは別の問いに答える
  • SORAH inc. — GLACIES LIQUOR #1 — Arctic Ice Transition
    年と面積の格子を版面に敷く。数字の格子が凡例を兼ねる構造をこの型でも使う

実装

forms.grid_count.draw(card, ax, counts, land_mask, n=, bins=, labels=, title=, notes=, grid=) demo: {'n': 12, 'years': [1980, 2025], 'always_km2': 2721875, 'some_km2': 5649375, 'maps': 12}

海氷の縁の重ね Sea-ice edge overlay 氷縁図/Extent map with median edge

地理 — Spatial

極ステレオ図法の上に今日の氷を面で置き、基準(中央値や過去の同日)の縁を一本の線で重ねる。

なぜこの数か

「どこの海が開いたか」。面積の数字は線グラフに任せ、地図は場所だけを答える。海ごとに数えてから見出しを書く。

素材の言葉

白い面は今日の氷。オレンジの線は16年前の岸。線と面の隙間が、開いた海。

Do — English edition
EN 今日の氷を白面で、基準の縁を一本のオレンジ線で、海ごとに数えて開いた海と戻った海に面積を添える
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 複数年の縁を色分けして重ね、凡例で読ませ、面積の差を地図で言う
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 compare(参照が先、今が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 compare(参照が先、今が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 今日の氷が、平年や過去と比べてどこで退いたか(場所が発見)
  • 面積の数字ではなく「どの海が開いたか」を見せたいとき
  • 日次の海氷報告の地図版(量は線グラフに譲る)

使わない・代替

  • 失われた量そのものが発見 → 折れ線(ゼロ起点)。地図は面積を読ませない
  • 複数の年を重ねたい → 縁線は2本まで。それ以上は小さな多数
  • 全球を見せたい → 極ステレオは極域専用。全球は Robinson

上限値

edge_lines2
projection極ステレオ(70°N 正角、EPSG:3411/3413)
threshold密接度15%

入力データの形

極ステレオ格子(0=海 1=氷 253=海岸 254=陸)× 2枚(今日・基準)

副カテゴリ・色の系統

偏差、推移/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 地: 海 #DCE6EE、陸 #F0F0F0、氷 白。データは3値だけ
  • 今日の縁: INK 1.0px(LW past)
  • 基準の縁: オレンジ #E8721C 2.4px(LW main。NSIDC・極地研の慣例色)
  • 図題: 枠の左上、太字2行(「北極の海氷/今日の氷と、16年前の同じ季節の縁」)。「今日の氷」「基準の縁」の名前は左下(大西洋側の空き)に直接、凡例は置かない
  • 海の名前: 地図の上に薄く。開いた海だけ太字で面積(「東シベリア海 −16万km²」=焦点)。戻った海はオレンジの地の重さで面積を添える
  • 右下に投影の注記(「北極を上から見た図」)

作画規定

  • 基準期間と閾値(15%)を出典に必ず書く。機関で基準が違う(NSIDC 1981–2010/JAXA 2010–2019/C3S 1991–2020)
  • 縁線のオレンジは慣例。SORAH の VI 色ではないが、科学側の読者が知っている色を優先する
  • 極ステレオの歪みを注記する。面積の比較には使わない
  • 海岸線は描かない(データの 253/254 で陸が見える)。ベースマップは無彩色
  • 見出しは「どこが開いたか」を言う。「内側に縮んだ」は海ごとに数えてから書く(戻った海があるのが普通)
  • 面積の合計は線グラフの側で言う。地図では海ごとの差だけ

動く版の現れ方

compare — 参照が先、今が後。16 年前の縁が先に置かれ、そのうえに今日の氷が重なる。読者が引き算をする順番と同じ。

参照例

実装

forms.ice_edge.draw(card, ax, grid_today, grid_ref, label_today=, label_ref=, crop=, title=, labels=) demo: {'today_cells': 7464, 'ref_cells': 7841, 'net': {'ボーフォート海': 6.2, 'チュクチ海': 7.6, '東シベリア海': -15.9, 'ラプテフ海': 5.0, 'カラ海': -9.9, 'バレンツ海': -11.8, 'グリーンランド海': -4.0, 'カナダ多島海': 2.8}}

海峡 Chokepoint 要衝/隘路/チョークポイント

地理 — Spatial

地理を数十kmの縮尺まで狭め、その一点を通る量と、通るものの偏りを数える。

なぜこの数か

「どこか」はもう決まっている。答えるのは、その一点をどれだけの量が通り、それが何に偏っているか。世界地図では点にしかならない場所が、この縮尺で初めて幅のある水路になる。

素材の言葉

海のほうに地を置き、陸を白く抜くと、図が「通り道」の形になる。数えているのは水路の断面を横切った船で、円はその断面そのもの。

Do — English edition
EN 海に地を置いた数十km の地図に断面を1つ、縮尺と、割合の上位6水路の数字の格子
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 世界地図に海峡を矢印で示し、通過量を矢印の太さにする(縮尺も断面の定義も無い)
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 spatial(地が先、量が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 通過量そのものが発見のとき(海峡・運河・峠・関所・橋)
  • 通るものの構成が他と違うことが発見のとき
  • 地理の狭さと量の大きさの落差を見せたいとき

使わない・代替

  • どこを通ったかの経路が発見 → フローマップ・サンキー
  • 複数地点の量を比べたい → 比例シンボル地図
  • 通過量の推移が発見 → 折れ線。地図は場所を1回言えば足りる

上限値

extent数十〜数百km。縮尺を必ず置く
series1つの断面。複数の断面を1枚に置かない
count断面を横切った数。滞留や寄港を混ぜない
period期間を宣言する。受信の落ちた期間は入れず、入れなかったことを書く
legend置かない。数字の格子が代わり

入力データの形

断面の位置(経緯度)と、期間ごとの通過数(種別つき)

副カテゴリ・色の系統

割合、流れ/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上 2 行(どこの何を数えたか/期間と右列の意味)
  • 地図: 枠の上 60%、緯度で横を補正した経緯度。**海に地(#F7FAFC)、陸は #EDEDED**
  • 断面: ACCENT の円 2.0px。数えている場所そのもの
  • 航路: GRAY_MID の点線(4,3)。データではなく参照なので細く
  • 直接ラベル: 断面の脇に太字で 1 つ(1日の隻数)、両岸の国名を地の重さで
  • 縮尺: 左下に 50km
  • 数字の格子: 枠の下、割合の上位 6 水路。1 行目がこの海峡

作画規定

  • **縮尺を必ず置く。** 狭い範囲の地図で、読者は幅の見当を持たない
  • 海のほうに地を置く。陸を主役にすると、水路が「陸の隙間」に見えて量の通り道に見えない
  • 断面は 1 つ。同じ図に 2 つ置くと、どちらの数字か分からなくなる
  • **受信の落ちた期間を入れない。入れなかったことを図題か出典に書く。** AIS は受信状況で数が変わる。落ちた期間を平均に混ぜると、量が減ったように見える
  • 航路は参照であってデータではない。点線・細線で、量と同じ濃さにしない
  • 他の水路と比べるなら数字の格子で。地図を 2 枚並べると、縮尺が違うのに同じに見える

動く版の現れ方

spatial — 地が先、量が後。陸と海が台紙として現れてから、数えている断面が置かれる。水路を左から右へ拭くと、船が一方向にだけ通るように見えてしまう(実際は双方向)。

参照例

  • IMF PortWatch — Daily Chokepoints Data
    AIS から 28 の海峡・運河の日別通航隻数を船種別に出す。断面を横切った数という定義が明快
  • The New York Times — The Choking of the Strait of Hormuz
    海峡の狭さと通過量の落差を 1 枚で見せる構成。地理を寄せて量を数字で置く型の原型
  • U.S. Energy Information Administration — World Oil Transit Chokepoints
    海峡ごとの石油通過量。船の数ではなく積載量で数えるときの定義の置き方

実装

forms.chokepoint.draw(card, ax, extent, mark=(lon, lat, km), lane=, title=, notes=, grid=) demo: {'extent': [54.2, 59.6, 25.3, 27.9], 'share': 0.6, 'per_day': 83.7, 'tankers': 50.2, 'second': 'Yucatan Channel', 'second_share': 0.511}

流れ Flow — 何から何へ、どれだけ移ったか

不確かさ Uncertainty — どこまで確かか

不確かさの帯 Uncertainty band Confidence band/Ribbon/分位帯

不確かさ — Uncertainty

推定や散らばりの幅を面で塗り、中央(中央値・平均)を線で通す。点ではなく幅で値を見せる。

なぜこの数か

「どこまで確かか」。点ではなく幅で値を見せると、観測網の薄い時代と厚い時代の差、戦争や衛星の登場が図に残る。幅の変化そのものが発見になる。

素材の言葉

帯は霧の濃さ。線は霧の中の道。霧が晴れた時代ほど道がはっきり見える。

Do — English edition
EN 帯の定義を図題に書き、代表値を線で通して末端に値、幅が発見なら寸法線で測る
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 複数の帯を色分けして重ね、「誤差範囲」とだけ書く
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 uncertainty(推定が先、幅が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 uncertainty(推定が先、幅が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 推定値に幅があるとき(測定誤差・モデル間の差・分位)
  • 「上がっている」と「ばらついている」を分けて見せたいとき
  • 帯の幅の変化そのものが発見のとき

使わない・代替

  • 幅の定義が言えない → 描かない。帯は定義があって初めて意味を持つ
  • 複数系列の帯を重ねたくなる → 小さな多数(帯の重なりは読めない)
  • 将来予測の広がり → ファン(先ほど広がる帯・別型)

上限値

bands1
quantiles四分位/十分位/±2σ/5–95%/very likely のいずれかを明記
series1

入力データの形

順序付き期間 × 中央値 × 下限 × 上限

副カテゴリ・色の系統

推移/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、太字2行(量/基準期間と帯の定義)
  • 帯: #CFE0FA(ACCENT の薄色)、輪郭なし
  • 中央: INK 2.4px、末端に ● と値
  • 寸法線: 帯の幅を名指す位置に ACCENT の縦線と「1942年 幅0.42°C」
  • 直接ラベル: 帯の名前は帯がいちばん太いところ、線の名前は線の中ほど(紙色の縁取り)
  • ゼロ線: GRAY_LIGHT 1.4px(偏差のとき)

作画規定

  • 帯の定義(何%か・何σか)を図の中に書く。「幅」「誤差」とだけ書かない(IPCC・気象庁)
  • 帯と線の役割を分ける。線は代表値、帯は不確かさ。帯の縁を線にしない
  • 帯が細くて見えないときも消さない。細いことが情報。本文の幅の数字は帯の色(ACCENT)で組む
  • 数値を本文で言うときは角括弧か ± で幅を併記する(「+1.2°C [1.1–1.3]」)
  • 低確率・高影響の経路は帯に混ぜず、破線で別に描く(IPCC SPM)
  • 帯の幅そのものが発見なら、寸法線で幅を測って見せる(観測網の変化・戦争・衛星以前)

動く版の現れ方

uncertainty — 推定が先、幅が後。答えているのは「どこまで確かか」。推定が引かれてから幅が開くので、幅が推定に付随するものだと分かる。

参照例

実装

forms.band.draw(card, ax, x, mid, lo, hi, ylim=, ticks=, band_label=, mid_label=, title=, width_marks=, end_label=) demo: {'n': 176, 'band_width_last': 0.07879009999999997, 'band_width_max_at': 1942}

翻訳 Analog — その量は、人の尺度(暦・場所・身体)で何にあたるか

暦の翻訳 Calendar analog 翻訳比較/Same-warmth day/Hometown 型

翻訳 — Analog

抽象量(°C)を、同じ観測列の中の人の尺度(暦の日付)に置き換える。量を先に置き、翻訳を後に添える。

なぜこの数か

「+2.5°C」は体で分からない。「いまの3月は百年前の4月はじめ」は分かる。翻訳は量の説明であって、量の代わりではない。だから量(°C)を必ず併記する。

素材の言葉

二つの年周期は、同じ場所の百年前といまの暦。翻訳の寸法線は、暦の上を先へ進んだ距離。

Do — English edition
EN 量(°C)を二つの年周期で先に置き、焦点の月だけ暦の日付へ翻訳し、何年の暦かを図題に書く
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 「東京ドーム何個分」のような別の物へ翻訳し、量を消して翻訳だけを残す
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 analog(量が先、翻訳が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 analog(量が先、翻訳が後)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 基準からの差(°C・ppm・km²)が、読者の身体や生活の尺度に置き直せるとき
  • 同じ観測列の中に翻訳先があるとき(百年前の暦・別の月・別の年)
  • 気候番組の基準線偏差に「自分ごと化」を足したいとき(週 1 まで)

使わない・代替

  • 翻訳先を別の物から持ち込む(「日本7個分」「東京ドーム何個」)→ 量の型で量を言う
  • 翻訳が主張になる(比較対象の選び方で結論が変わる)→ 選び方を図題に書けないなら翻訳しない
  • 盛夏・厳冬など、同じ暖かさが暦に無い月 → 翻訳できない。別の月か別の尺度へ

上限値

analogs焦点は1つ。他の月は地の重さの注記
scales暦・場所・身体の三つだけ
source_of_analog同じ観測列(別の場所・別の物を持ち込まない)
quantity翻訳元の量(°C)を必ず併記

入力データの形

基準期間の 12 か月平均 × いまの 12 か月平均(同じ地点・同じ量)

副カテゴリ・色の系統

推移、偏差/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、2行(量の名前 ── 二つの暦/基準期間といま)
  • 基準期間の年周期: AVG 1.6px 点線(平均の作法)。いまの年周期: INK 2.4px 実線+月中日の ●
  • 翻訳(焦点): いまの月の点から、基準の暦で同じ暖かさの日へ ACCENT 1.6px の横の寸法線+●。札は太字 ACCENT(「いまの3月 10.8°C = 百年前の4月5日ごろ」)
  • 他の月の翻訳: GRAY_MID 1px の寸法線と地の重さの札(「11月 = 10月30日ごろ」)
  • 目盛: 10 / 20 / 30°C、単位は最上段だけ。月は 1・4・7・10・12 月

作画規定

  • 翻訳先は同じ観測列の中から取る。別の場所・別の物を持ち込まない
  • 量 → 翻訳の順。翻訳元の量(°C)を札に併記する。翻訳だけの札は作らない
  • 焦点の翻訳は1枚に1つ。他の月は注記の重さ。翻訳できない月(同じ暖かさが暦に無い)は黙る
  • 何年の暦かを図題に書く(基準期間=翻訳の物差し。X-09)。都市化など含めたものは landing に書く
  • 見出しは翻訳の観察(「いまの3月は百年前の4月」)。「春が来なくなる」のような結論にしない

動く版の現れ方

analog — 量が先、翻訳が後。量が先、翻訳が後。二つの年周期が置かれてから寸法線が現れる。翻訳先が先に見えると、量が翻訳に従属してしまう。

参照例

実装

forms.analog.draw(card, ax, ref, now, focus_month=, focus_label=, ref_label=, now_label=, notes=, title=) demo: {'focus_month': 3, 'now': 10.83, 'ref_same_day': '04-05', 'shift_days': 21.1, 'shift_days_by_month': {1: -34.4, 2: 30.1, 3: 21.1, 4: 20.1, 5: 24.8, 6: 19.3, 9: -23.8, 10: -12.3, 11: -15.6, 12: -16.1}}

横断 Cross-cutting — 他の型と組み合わせて使う

数字の札 Big number with context Data Dash/Scoreboard/KPI カード

横断 — Cross-cutting

1面に1つの数字を大きく置き、その由来(量の名前・観測日・基準)と、小さな文脈図だけを添える。

なぜこの数か

読者が最初に知りたいのは「今いくつか」。数字を先頭に置くと、図は「それが多いのか少ないのか」を答える役に回れる。日次で更新できる骨格の表紙。

素材の言葉

数字は計器の針。桁は測定精度そのもので、回る桁(Bloomberg の小数6桁)は「いま測っている」の合図。旅行ポスターでは太陽の円がこの数字の席になる。

Do — English edition
EN 数字を1つ、桁は精度どおり、由来と始点の値を添え、文脈図は従属に
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't 数字を4つ並べて色分けし、桁を誇張し、文脈図に凡例を付ける
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 count(数字が測定精度で止まる)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 count(数字が測定精度で止まる)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 日次・月次の報告の表紙(Earth の3プログラムの1枚目)
  • 1つの量が世界を要約できるとき(CO₂ ppm・気温偏差・海氷面積)
  • 読者が「今いくつか」を覚えて帰ればよいとき

使わない・代替

  • 数字が1つに絞れない → 小さな多数か、型の本体へ
  • 数字の意味が基準なしに読めない(偏差でも絶対値でもない指数)→ 基準線つきの折れ線
  • 精度が桁に見合わない(誤差 ±5 の量を小数2桁で書く)→ 桁を落とすか、帯

上限値

numbers1
digits測定精度に合わせる(CO₂ 0.1ppm・気温 0.01°C・面積 万km²)
context_figure1つ。目盛は3〜4本
colors2

入力データの形

最新値(数値・単位・観測日・場所)と、任意の文脈系列(順序付き期間 × 値)

副カテゴリ・色の系統

推移、大小/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 数字: 枠の左上、Poppins Bold 132pt。単位は数字の右に小さく密着(34pt)。これが1枚の焦点で、他に太字は無い
  • 由来: 数字の下に「量の名前 — 観測日、場所」を GRAY_MID 22pt
  • 文脈図: 枠の下 50%。年々の値 PAST 1px、平滑 INK 2.4px、最新点 ACCENT ●+線末の値(地の重さ。数字の札と競わせない)
  • 始点の値: 系列の左端に「1958年 316ppm」— 数字の相手(何から増えたか)
  • 目盛: 3〜4本、単位は最上段だけ。年は下端に4つまで

作画規定

  • 数字は1つ。2つ目を置くなら、それは基準(去年の同じ月・平年)で、本文に潜ませる
  • 桁は測定精度に合わせ、誇張しない。暫定値は出典に「暫定」と書く
  • 文脈図は数字の従属。図題を持たず、数字の下の由来がその役を兼ねる
  • 見出しは数字を繰り返さない。数字の「向き」か「例外のなさ」を言う
  • 旅行ポスター(P)では数字を太陽の円に置き換えてよい。G1 では置き換えない

動く版の現れ方

count — 数字が測定精度で止まる。答えているのは「今いくつか」。桁が回って測定精度で止まるのが、その問いの形そのもの。

参照例

実装

forms.big_number.draw(card, ax, value, unit=, label=, x=, y=, trend=, ylim=, ticks=, yunit=, end_label=, start_label=) demo: {'value': '429.1', 'n': 821, 'same_month_last_year': 427.87, 'annual_years': 68}

小さな多数 Small multiples トレリス/パネル図/Facets

横断 — Cross-cutting

同じ型・同じ軸・同じ大きさの小図を格子に並べ、目の移動だけで比較させる。

なぜこの数か

「全部同じか、順に変わるか、1つだけ違うか」。12枚を見比べる代わりに、各パネルの右上の数字12個を読ませる。

素材の言葉

12枚の窓。同じ大きさの窓から同じ景色を見て、窓ごとの数字で違いを言う。

Do — English edition
EN 同じ軸・同じ大きさ・意味のある順で並べ、軸の値は1か所だけ、各パネルの右上に結論の数字
Do — 日本語版
JA 同じデータ・同じ作画・同じ寸法。変わるのは書体と、見出し・landing・出典の級数だけ
Don't パネルごとに軸を変え、目盛りを12回書き、目立つパネルだけ大きくする
EN 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)
JA 動く版 12 秒・作画 5.4 秒。現れ方 sweep(データの時間で刷る)。最後のコマが左上の静止版(M-07)

使う発見

  • 4本を超える折れ線を重ねたくなったとき(スパゲッティの解消)
  • 地域・月・カテゴリごとの「同じか、違うか」
  • 1図1メッセージを守りながら、多数を見せたいとき

使わない・代替

  • 2〜3系列 → 1図に重ねる(三本規則)
  • パネルごとに軸が違う → 原則不可。どうしても要るなら本文に「軸は独立」と明記
  • パネルが 16 を超える → 見出しで束ねて2図に分ける

上限値

panels4〜16
axes共有(独立は明記)
cols3〜4
per_panel_series1

入力データの形

パネル名 × 系列(同じ x 軸・同じ単位)

副カテゴリ・色の系統

推移、散らばり/sequential

解剖図(G1 form 枠 936×764px)

  • 図題: 枠の左上、太字2行。格子はその下
  • 格子: 4列。横の隙間 6%、各セルの上にパネル名の帯
  • パネル名: 左上 INK 19px。右上にそのパネルの数字(地の重さ。最も大きい1枚だけ太字+ACCENT=焦点)
  • 系列: 年々の値 PAST 1px、11年移動平均 2px(数字と同じ色)
  • 軸の値: 左上パネルにだけ目盛、左下パネルの下にだけ端の年。他のパネルは無印(同じ軸だから)
  • ゼロ線: 各パネルに GRAY_LIGHT 1px

作画規定

  • 軸を共有する。共有できないなら、その比較は小さな多数に向いていない
  • 並び順に意味を持たせる(月順・北から南・値の順)。アルファベット順にしない
  • パネルの大きさを揃える。強調したいパネルを大きくしない(Tufte)
  • 軸の目盛りは1か所だけ。12回書かない
  • 見出しは「全部が同じ」か「1つだけ違う」か「順に変わる」を言う。パネルごとの説明を見出しにしない
  • パネルの結論を1つの数字にして右上に置く。12枚を見比べる代わりに、12個の数字を読ませる

動く版の現れ方

sweep — データの時間で刷る。12 枚が同じ時間軸。全部を同時に刷ると、月ごとの速さの違いが並んで見える。

参照例

実装

forms.small_multiples.draw(card, ax, panels, cols=4, ylim=, smooth=, title=, values=, value_color=) demo: {'panels': 12, 'cols': 4, 'shared_axes': True, 'diff': {'Jan': 3.19, 'Feb': 3.14, 'Mar': 3.39, 'Apr': 2.55, 'May': 2.84, 'Jun': 2.2, 'Jul': 2.48, 'Aug': 2.32, 'Sep': 2.3, 'Oct': 2.93, 'Nov': 3.43, 'Dec': 3.16}}

08 — Studies

型の検証 — 外から来た問いと、「もし」

07 章の図版は「型の見本」で、型ごとに 1 枚しかない。ここは逆に、外から来た 3 つの問いに台帳を引いた記録と、 v2.0 で立てた STUDY の下の IF(「もし」のレジスター)の初回。型が足りなければ、足りなかったことが検証結果になる。 手順は 06 章のとおり ── データを取る → 発見を掘る → 発見の種類から型を引く → 焦点を一つ決める → 見出しを書く → 検査に通す。

問い引いた型結果台帳に返したこと
今年、世界のどこが燃えたか比例シンボル地図無かった(v0.6)型を新設。正積図法・面積比例の円・凡例の代わりの数字の格子
今年の夏の世界平均気温スパゲッティ通った目盛の書式を引数に(実測値の軸に + は付けない)
ネパール氷河の衰退基準線偏差の面通った谷の名前は面の中ではなく谷の下へ。焦点を山の名前に置けるように focus=
もし1990年以降の傾きが続いたら不確かさの帯の延長(IF)通った(v2.0)「もし」は帯と経路の形しか取らない。閾値の数字は見出しに置かず、基準線の名前と landing へ

問いの言葉が data の言葉と違うことがある。「森林火災」で引いたが、GWIS の焼失面積は全地被で、森林はその 7% しかない(2025 年)。 型を引く前に、問いの量が観測されている量と同じかを確かめる。違うなら、図題と出典でその差を書く(02 章「見えないものを書く」)。

Study — 比例シンボル地図(v0.6 で新設)

今年、世界のどこが燃えたか Where the world burned this year

地理カテゴリの型が 1 つも無かった。海氷の縁の重ねは極域の 2 時点比較専用で、「国ごとの量を世界地図に置く」型が台帳に存在しない。比例シンボル地図を起こした。v2.0 では焦点を最大の量ひとつに絞った ── 国名は地の重さ、数字だけ太字。

Where the world burned this year — EN
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今年、世界のどこが燃えたか — JA
JA

demo: {'countries': 162, 'max': 19483512.0, 'top': ['COD', 'AGO', 'AUS', 'SSD', 'ZMB', 'RUS', 'CAF', 'MMR'], 'world': 144453300.0, 'africa_share': 0.571, 'week': 34, 'forest_share': 0.074}

Study — スパゲッティ(既存)

今年の夏の世界平均気温 This summer's global mean temperature

既存の型でそのまま通った。月別 87 年を日別 87 年に替えただけで、帯・平均線・今年の線・記録年の線という部品の割り当ては変えていない。v2.0 では「最も暑い日」の札を地の重さに落とし、太字は今年の線末だけにした。

This summer's global mean temperature — EN
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今年の夏の世界平均気温 — JA
JA

demo: {'years': 87, 'this': '2026', 'record': '2024', 'band': (10, 90), 'last': [92, 16.78], 'mean': 16.802, 'gap': 0.0041, 'second': 2024, 'hottest_day': '2024-07-22', 'hottest': 17.156, 'summers': 87}

Study — 基準線偏差の面(既存)

ネパール氷河の衰退 The retreat of a Nepali glacier

気候の型を氷河に当てて通った。色だけ替えている ── 12 年のうち増えたのが 1 年なら、発散色ではなく 失った年を INK、増えた年だけ ACCENT にしたほうが「1 年」が立つ。v2.0 では焦点をその「増えた 1 年」に置き(focus="event:…")、線末の値は地の重さに。

The retreat of a Nepali glacier — EN
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ネパール氷河の衰退 — JA
JA

demo: {'above': 1, 'below': 11, 'cumulative': -10.37, 'years': 12, 'aar_last': 0.06, 'ela_rise': 111.0}

Study — IF ── 不確かさの帯の延長(v2.0 で新設)

もし1990年以降の傾きが続いたら If the post-1990 slope continued

STUDY の下の「もし」のレジスター。実データ(HadCRUT5)から延ばした像だけを描く ── 1990 年以降の直線回帰と、その 95% 予測区間。思弁は帯と経路の形しか取らない。見出しは「点線が線に届くのは、2030年代」で止め、閾値の数字は基準線の名前と landing に置く。現れ方は uncertainty(推定が先、幅が後)。月 1 の予定で、初回題材は 1.5°C。

If the post-1990 slope continued — EN
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もし1990年以降の傾きが続いたら — JA
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demo: {'slope_per_decade': 0.229, 'cross_year': 2032, 'band_cross_year': 2042, 'preindustrial_offset': -0.357, 'fit': '1990–2025'}